以前に

コンサルタントに騙された、

と言う人の特徴をお話ししました。

特徴を一言でいうと

「依存心」「思考停止」状態です。

性格ではありません、状態です。

ですからコンサルタントを活用する方法。

●契約する前

経歴や得意分野を直接面談して質問しまくる事。

それで契約するかどうか決断する事です。

今まで

コンサルタントを頼んで失敗した、

講座に行ったけど役に立たなかった、

と言う話を何人も聴きました。

その全てが、初動で間違っています。

よく確認しないで早合点して

申し込みをしています。

私が

初回にヒアリングを必須としているのは

お互い、こんなはずじゃなかったを避けるためです。

●契約後

きちんと時間を確保して(2時間~3時間を推奨)

毎回、想いの丈を話す事です。

そうする事で

望ましい状態に戻ることができます。

その後は、一緒になって

何をするか、何を止めるかを話し合って下さい。

必要な知識や情報を得られて

何をしたら良いかがはっきりします。

人脈豊富なコンサルタントでしたら、

更に他の専門家を紹介したり

商工会議所など公的機関と繋いでくれます。

コンサルタントは脇役で、

主役は相談者なのです。

ですから、私の場合は聴き役に徹します。

契約が始まって初期の頃は、

弱音や愚痴がたくさん出てきます。

出尽くすまで、聴いてお待ちします。

なぜコンサルタントは脇役だと言うのか。

それは人間誰しも、

問題解決能力を備えていると考えているからです。

考えすぎて頭が混乱したり、

必要な知識や体験が乏しい状態なだけ。

混乱を取り除いて、

新たな視点(知識や情報)を提供する。

これが私のコンサルタント像です。

私はかれこれ10年以上、

コンサルティングを仕事にしています。

最初の頃は、知識を提供するのが

コンサルタントだと思っていました。

しかしやがて

必要な知識や情報を提供しても

状況が思ったように変わらない現実に直面しました。

要は、やらないのです。

IBMや都市銀行のコンサルティングや研修をしている

大久保寛治さんとの出会いで間違いに気づきました。

大久保寛治さんは、こう言いました。


「人は教えてもやらない」

どれだけ感動の涙を流しても

後日、会ってみると何一つ変わっていない。

だから私は教えることを止めた。


それを聴いて、猛烈に自己否定しました。

なんて思い上がっていたのだろうと・・・

「コンサルティングは目的ではない、

 大事な人を守り、成功のスピードを上げる

 手段の一つに過ぎない」
 

こんな質問を何度かいただいた事があります。

「コンサルタントになりたいけど、

 どうすればなれますか?」

私の答えは「知らんがな」です。

なろうとしてなった訳ではありません。

周りから「相談」をもらうようになり

何度も相談に乗っているうちに、

お互いお金を払った方が遠慮なくやれるね、

となって料金をもらうようになったのです。

これが私のコンサルタントの始まりです。

広告代理店の勤務経験があるので

最初は、

広告のやり方をアドバイスする講師、コンサルタント。

札幌商工会議所付属専門学校で

広告戦略論という講座(授業)も持っていました。

自らのFacebookとメルマガ集客のノウハウを中心に

集客全般まで領域を広げた、集客コンサルタントに。

集客コンサルティングを始めたら、

集客に苦戦している企業には、

提供サービスの見直し、

価格の見直し、

業態の見直し、

事業ドメインの見直し、

付加価値向上のための施策などなど

「経営の根幹や本質的な部分」に

踏み込んで行かざるを得なくなってきました。

そして今は、事業計画や中期経営計画書作成の

サポートが中心となっています。

コンサルタントになりたい、は

自分の売りたいものを売っている心理。

コンサルタントになっちゃった、は

他人が買いたいものを商品化した心理。

そんな違いがあると私は思います。

私の心にも癖がありますが

自分が売りたいものは本来どうでも良い。

お客様が欲しいものを創れば良い。


コンサルタント
企業経営について助言・指導を行う専門家。相談役。
「経営―」consultant
*岩波国語辞典より転載