●24時間テレビの舞台裏
毎年8月の風物詩と
言っても過言ではありません。
それが日テレの、
24時間テレビ愛は地球を救う。
1978年(昭和53年)からですから長寿番組ですね。
子どもの頃は
興奮しながら
24時間テレビを視聴していました。
でも社会人になってから
ちょっと見え方が変わりました。
チャリティー番組ですが、
テレビ局も広告代理店は、
しっかり利益も得ています。
なぜそう言い切れるのか?
その舞台裏の一員だった事があるからです。
私は大学を卒業して
最初に就職したのが広告代理店です。
24時間テレビのCM枠を売っていました。
それも広告代理店にとって
儲かるドル箱商品だったのです!!
そう、
チャリティー番組で儲けていたのです。
広告には
「買い切り」と言う制度があります。
通常は、
売れた分だけテレビ局にCM料金を払います。
売れなくてもCM料金を払うので
その見返りに安く仕入れると言うものです。
24時間テレビのCM枠は人気がありました。
でもチャリティー価格ではありませんでしたので
利ざやは大きかった事でしょう。
儲けることは企業にとって「善」です。
今は付加価値の高い商品を
買いたい人に適正価格で売ったという認識ですが
その当時は学校を卒業したてでしたので
ショックを受けたのを覚えています。
若かったですね(笑)
出来るだけ多くの人に
24時間テレビを観てもらわないと寄付も集まらない。
だからテレビ局は視聴率を上げるのが必須です。
視聴率が稼げるタレントに
出てもらわなくてはいけません。
CM料金のかなりの割合が
有名タレントのギャラの原資になっていると思います。
古い話ですが、
帰国子女の西田ひかるがボランティアなのに
ギャラが出てビックリした、と漏らした話も。
感動的な番組にするために
障がい者に無茶をさせているなどの話が
ネットで出てくるようになりました。
時にエスカレートして
過剰な演出につながっているのです。
チャリティー番組なのか
それともバラエティー番組なのか?
募金は多くの場面、場所に寄付をされ、
大きな役割を果たしているのが事実です。
日本人には寄付をするという文化がありません。
チャリティー番組が
バラエティー番組になってしまうのは、
私たちが、そうしないと観ない、寄付しないから。
寄付ってしますか?